マイケル・マルティノ　【泉山染付ロックカップ】　工房：五反林窯

Item

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
◆商品詳細◆
「泉山染付ロックカップ」小箱入り・しおり付き

作者：マイケル・マルティノ　工房：五反林窯

■寸法
直径約9㎝高さ8cm

■重さ
204g

■容量
200cc（8分目）満水：290㏄

■材質・質感
磁器

■産地
佐賀県多久市

※店舗でも販売しておりますので、在庫ありの商品でも稀にタイミングの差で売れてしまう場合があります。予めご了承くださいますようお願い致します。

※SOLD OUT（売り切れ）の場合、入荷日などを知りたい場合、お手数ですがCONTACT(問い合わせ)ページからお問い合わせください。

■ ■ 商品説明 ■ ■

アメリカ出身の陶芸家・マイケル・マルティノさんが制作した「泉山染付ロックカップ」は、日本磁器の原点とも言える有田・泉山の土を用い、染付を施した、焼き物ファン垂涎の一品です。泉山磁石特有のやや粗さを残した素地は、現代の整い過ぎた磁器とは異なり、初期伊万里を思わせる土味と温もりを感じさせます。その地肌の上に描かれた染付は、どこか牧歌的で、素朴な力強さを湛えています。

正面に描かれている文様は「海老」。勢いのある筆致で表現された海老の姿は、写実に寄り過ぎることなく、のびやかで遊び心に満ちています。日本では海老は長寿や繁栄を象徴する縁起の良いモチーフとして古くから親しまれてきましたが、その伝統的な題材を、外国人作家ならではの感性で捉え直している点が、この作品の大きな魅力です。呉須の濃淡や筆のかすれが、海老の生命感をより一層引き立て、見る角度によって異なる表情を楽しませてくれます。

容量は200cc（8分目）と、ロックカップとして程よいサイズ感。氷を入れたウイスキーや焼酎はもちろん、日本酒や水割りにも適しており、幅広い用途で活躍します。口縁はわずかに揺らぎを持たせた柔らかな仕上がりで、口当たりも良く、手に取った際の馴染みの良さも魅力のひとつです。

伝統的な泉山の土、初期伊万里を彷彿とさせる染付、そして異文化の視点から生まれた自由な表現。それらが一体となったこのロックカップは、単なる酒器にとどまらず、使うたびに物語を感じさせてくれる存在です。古陶や染付がお好きな方はもちろん、個性的で奥行きのある器をお探しの方に、ぜひ手に取っていただきたい作品です。

◆マイケル・マルティノ　略歴

マイケル・マルティノ（Michael Martino）は、アメリカ出身の現代陶芸家。
西洋で陶磁制作の基礎を学んだ後、東洋陶磁の深淵な美に魅了されて来日。
特に佐賀・有田の泉山陶石に強い関心を抱き、その素材特性を活かした磁器制作をライフワークとしている。

伝統的な技法を尊重しつつ、自由で内省的な造形感覚を融合させる独自のスタイルは、磁器の透明感や繊細さだけでなく、表面に感じられる温かみ豊かな質感を特徴としている。日本国内外のギャラリーや個展、クラフトイベント等で作品を発表し、海外のコレクターや愛好家からも注目を集める。

日常の生活の中で使うことを前提にした酒器や食器は、素材と炎、作家の感性が一体となって生まれる豊かな表情が魅力。使うほどに愛着が深まる器として、多くの人々の暮らしに寄り添っている。