マイケル・マルティノ　【朝鮮唐津叩きロックカップ】　工房：五反林窯

Item

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◆商品詳細◆
「朝鮮唐津叩きロックカップ」しおり付き

作者：マイケル・マルティノ　工房：五反林窯

■寸法
直径約8㎝高さ6.7cm

■重さ
172g

■容量
140cc（8分目）満水：230㏄

■材質・質感
陶器

■産地
佐賀県多久市

※店舗でも販売しておりますので、在庫ありの商品でも稀にタイミングの差で売れてしまう場合があります。予めご了承くださいますようお願い致します。

※SOLD OUT（売り切れ）の場合、入荷日などを知りたい場合、お手数ですがCONTACT(問い合わせ)ページからお問い合わせください。

■ ■ 商品説明 ■ ■

アメリカ出身の陶芸家・マイケル・マルティノさんが手がけた「朝鮮唐津叩きロックカップ」。
日本の伝統的な唐津焼、とりわけ朝鮮唐津の力強い美しさを基盤にしながら、作家独自の造形感覚と身体性のある制作によって生み出された一点ものの酒器です。静かな存在感の中に、土と炎、そして人の手の痕跡が色濃く刻まれています。

本作の最大の特徴は「叩き」の技法。ろくろで成形した器の胴をあえて叩くことで、表面に微妙な凹凸と揺らぎを生み出しています。その凹凸に釉薬が溜まり、流れ、焼成の過程で複雑な景色となって現れます。上部に掛けられた白釉は柔らかく溶け、下部の鉄釉と溶け合いながら、まるで山肌や岩肌を思わせるような表情を見せています。釉の流れやにじみはすべて異なり、二つとして同じ景色はありません。

容量は8分目で約140ccと、やや小ぶりなサイズ感。ロックグラスとしては控えめな容量で、「お酒を少しだけ、じっくり味わいたい」という方にぴったりです。ウイスキーや焼酎のロックはもちろん、ストレートや少量の冷酒、食後の一杯にもおすすめ。小ぶりながらも厚みのある造りで、手のひらにしっかりと収まり、安心感のある持ち心地です。

口縁は自然な丸みを帯び、飲み口はやさしく、唇に当たる感触も心地よい仕上がり。叩きによって生まれた胴の表情は、視覚だけでなく、触れたときにも指先に伝わり、使うたびに器との対話を楽しませてくれます。高台周りには土味が残り、焼き締まりの力強さが作品全体を引き締めています。

伝統技法を尊重しながらも、どこか自由で現代的な空気を纏う「朝鮮唐津叩きロックカップ」。日々の一杯を静かに、しかし確かに豊かな時間へと導いてくれる器です。少量を丁寧に味わう贅沢を、この一客でぜひお楽しみください。

◆マイケル・マルティノ　略歴

マイケル・マルティノ（Michael Martino）は、アメリカ出身の現代陶芸家。
西洋で陶磁制作の基礎を学んだ後、東洋陶磁の深淵な美に魅了されて来日。
特に佐賀・有田の泉山陶石に強い関心を抱き、その素材特性を活かした磁器制作をライフワークとしている。

伝統的な技法を尊重しつつ、自由で内省的な造形感覚を融合させる独自のスタイルは、磁器の透明感や繊細さだけでなく、表面に感じられる温かみ豊かな質感を特徴としている。日本国内外のギャラリーや個展、クラフトイベント等で作品を発表し、海外のコレクターや愛好家からも注目を集める。

日常の生活の中で使うことを前提にした酒器や食器は、素材と炎、作家の感性が一体となって生まれる豊かな表情が魅力。使うほどに愛着が深まる器として、多くの人々の暮らしに寄り添っている。