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草場勇次・奈美子作「焼締長市松 飯碗」I 練り上げ技法 有田焼 艸窯
制作上やむを得ないものであります。ご了承くださいます様お願い申し上げます。
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◆商品詳細◆
「焼締長市松 飯碗 」
作者:草場勇次・奈美子 工房名・艸窯(そうがま)
■寸法
径 約 11cm 高さ6cm
■重さ
150g
■材質・質感
磁器 しっとり
■技法
彩磁練上
■産地
佐賀県西松浦郡有田町 / 有田焼
■対応機器
食器洗浄機 可〇 ※電子レンジ 可〇 ※オーブン 不可X ※直火 不可X
■おすすめ用途
飯碗・汁碗・小鉢
※寸法・重さなどは個体差があります、多少の誤差はご了承くださいます様お願い致します。
※店舗でも販売しておりますので、在庫ありの商品でも稀にタイミングの差で売れてしまう場合があります。予めご了承くださいますようお願い致します。
※SOLD OUT(売り切れ)の場合、入荷日などを知りたい場合、お手数ですがCONTACT(問い合わせ)ページからお問い合わせください。
■ ■ 商品説明 ■ ■
有田焼・艸窯(そうがま)の草場勇次さん・奈美子さんが制作した「焼締長市松 飯碗」です。直径約11cm、高さ6cmほどの程よい大きさで、毎日の食卓にすっと馴染みながらも、独自の存在感を放つ一品です。
この作品の最大の特長は、艸窯ならではの練り上げ技法を用いた幾何学的な文様表現にあります。白・淡い青緑・黒が組み合わさった市松模様が、まるで織物のように立体的に浮かび上がり、器全体を包み込みます。練り上げ技法は、色土を幾層にも組み合わせ、成形の過程で模様そのものを土に刻んでいくため、器の内外にわたり自然な連続性をもって柄が広がります。筆や釉薬による絵付けでは表現できない、土の質感と模様の一体感が感じられるのは、この技法ならではの魅力です。
さらに、この「焼締長市松 飯碗」は釉薬を施さず、高温で焼き締められています。そのため表面は土物のようにしっとりとした手触りで、指先にやわらかな温もりを伝えてくれます。磁器でありながら釉薬を用いない焼締は非常に珍しく、素材の質感を存分に味わえる貴重な作品です。光沢を抑えた落ち着いた仕上がりは、日常の食卓を静かに引き立て、料理をより美しく見せてくれます。
また、重さはわずか150gと軽量で、ふわっと手に収まる心地よさも魅力のひとつです。毎日使う飯碗だからこそ、軽やかで扱いやすい点は大きな価値といえるでしょう。
市松模様は日本の伝統的な意匠であり、「繁栄」「永続」「調和」といった意味を持ちます。その規則的で力強いパターンは、古来より縁起の良い文様として親しまれてきました。この飯碗もまた、日常使いはもちろん、結婚祝いや新築祝いなど、特別な贈り物としてもふさわしい一品といえるでしょう。
ご飯茶碗としてはもちろん、軽い丼物やお茶漬け、小鉢としても活躍します。ひとつひとつ手作業で仕上げられているため、模様の出方や色の濃淡には個体差があり、それぞれが世界にただ一つの景色を持っています。日々の暮らしに取り入れることで、器を使う楽しみとともに、手仕事の温かさを実感していただけることでしょう。
艸窯の草場勇次さん・奈美子さんは、伝統技法を守りながらも現代の生活に寄り添う器を生み出しています。この「焼締長市松 飯碗」もその代表作のひとつであり、使うたびに心を落ち着け、食卓に豊かな表情を添えてくれる存在となるはずです。
艸窯の練り上げ技法について
艸窯の練り上げ技法(ねりあげぎほう)は、有田の白磁に色の顔料を練り込み、色の磁器粘土を作ることから始まります。


この色磁器粘土を使い模様を作り、パズルのような平らな板状や帯状のシートを作り、最後に型にはめて成形します。


絵付けとは違う「素材の温もりを感じる磁器の作品」が特徴です。



艸窯は草場勇次・奈美子・瑛人先生の家族で作陶をしております

草場勇次 (写真 真ん中)
1955年 佐賀県有田町に生まれる
1979年 日本大学卒業
1984年 父について作陶に入る
1988年 九州山口陶磁展 通産大臣賞(第1位)
1990年 ながさき陶磁展 知事賞(第1席)
以後県展・西部工芸展・西日本陶芸美術展などで入賞、入選を重ねる
1995年 朝日クラフト展 招待出品
2009年 九州山口陶磁展 県知事賞
2011年 日本陶芸展 伝統部門入選
草場奈美子 (写真 左)
1956年 神奈川県小田原市に生まれる
1979年 学習院大学卒業後有田へ移住
佐賀県窯業試験場(現窯業技術センター)にて下絵つけ・釉薬・デザインを学ぶ
1982年 県立有田工業高校窯業科にてロクロを学び、窯業研修を重ねる
1984年 諸窯にて陶芸修業
1990年 艸窯にて作陶生活に入る
1991年 九州山口陶磁展にて初入賞、以後入賞を重ねる
2003年 二人展を開始
2005年 TOBU池袋店にて初個展2005年 TOBU池袋店にて初個展
2016年 有田国際陶磁展 有田町長賞
2018年 有田国際陶磁展 陶業時報社賞
2021年 有田国際陶磁展 技能賞
草場瑛人 (写真 右)
1982年生まれ
2000年 航空自衛隊生徒隊卒業
2005年 ニューヨーク州立NCC音楽科卒業
2006年 エイベックス株式会社入社
2008年 株式会社ワードレコーズ入社
2015年 艸窯に入る
2017年 有田国際陶磁展初入選
2019年 AMAKUSA陶磁器コンテスト準グランプリ
2021年 有田国際陶磁展入選
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※当サイトで扱う作品は、手作業でひとつひとつ作られた物が多く、表示した寸法と若干ことなる事がございます。
パソコン環境においても、色味や雰囲気にも差異が生じてる事もあります。あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。